ニッポンハナダカバチの巣作り
2026年6月30日のことだが,つくば植物園(茨城県つくば市天久保)を訪問した。
園内を散策中,ニッポンハナダカバチ(Bembix niponica)が巣作りをしている様子を観察できた。
主に出入りしている穴の周囲に幾つかの穴を掘っている。ダミーの巣穴ではないかと推測される。非常に面白い。
他の個体がつくった巣穴を横取りしようとやってくる個体もあるらしく,ときどき追い払うような動作をしている。油断も隙も許されない。自然界は厳しい・・・
なお,つくば植物園内では,全ての種類の動植物が採取禁止となっている。
園内の柵やロープなどで仕切っている場所には立入できないのだが,関係なしに踏み込んで写真撮影している人を見かけることがある。
現在では,誰か他人を被写体とする写真をSNSにアップすることに抵抗感を全く感じないどころかポイント稼ぎのために積極的にそのようにする者が増えてしまったので,そのような社会環境の変化があるということを理解すべきだと思う。
明白に立入禁止となっている場所に踏み入って写真を撮っている状況を誰かに写真に撮られ,SNSにアップされたらどういうことになるのか,想像してみるべきだと思う。
私自身は,そういう目にあいたくないので,立入禁止だということが分る場所には入らず,遊歩道に立ち,愛用のコンパクトデジカメをしっかりと持ち,気合を入れ,ズームで花や昆虫などを撮影している。
私の愛用のコンパクトデジカメの性能には限界がある。ズームいっぱいの状態で超精密な写真を撮ることは最初から無理なことなのだ。しかし,性能の限界内で最大の効果を発揮するレベルで使いこなせるようになるため,努力と工夫を重ねてきた。その結果,どうにかこうにか記録として残せるレベルの写真を撮影できている。私は,それで十分に満足だ。
一般に,人間の欲望にはキリがない。
写真の分野においても,そのような無限の欲望を満たすため超高級カメラの性能が著しく向上している。現在ではAIによる自動補正等の機能がとんでもなく向上しているため,ほぼ自動的に素晴らしい写真を製造してくれる装置となってしまっている機材もある。
そのようなカメラを設計したエンジニアは非常に優れていると思う。
しかし,撮影者の撮影技量とは関係なしに高品位の写真を撮影できるのだとしたら,「自分が撮った写真」とは言えなくなってしまうのではないかと思う。そのカメラを設計したエンジニアが導入したAIシステムによる画像処理が優れているとしか言いようがないのではなかろうか?
一般に,カメラの機能・性能に限界があるからこそ,その限界の範囲内で様々な工夫をし,性能の限界まで使いこなそうと努力する。そのような努力を通じて,実は,「被写体をよく視る」という人間の脳機能も鍛えられる。
その逆に,シャッターボタンを押すだけという自動処理が高度に進んだカメラでは,(そのような自動処理に頼ってばかりでいる限り)そのような工夫や努力もなくなってしまうかもしれず,自分の脳機能を劣化させることとなりかねない。
一般に,生成AIに依存してしまうと当該利用者の脳機能がどんどん劣化してしまうことが指摘されている。そのことを実証する実験結果や関連論文が続々と公表されている。
一般に,生成AIを導入している学校の生徒は頭が悪くなるし,生成AIを用いて仕事することを義務づけている企業ではその企業の従業者の質と技能がどんどん劣化することになる。
国立科学博物館:絶滅危惧種の昆虫ニッポンハナダカバチが集団営巣!
国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園)
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