桶川市川田谷:新御堂(旧西光寺)

過日,天台宗・医王山泉受院東光寺(埼玉県桶川市川田谷)を参拝した。本尊は,薬師瑠璃光如来。

東光寺の本堂の西には新御堂と呼ばれる御堂が建立されている。新御堂には独立した参道があり,また,その参道には地元の信仰を伝えるものと推測される多数の石仏等が並んでいる。

この新御堂とその参道付近一帯は,実質的にみて,東光寺が合併した天台宗・西光寺に相当する寺院区画だと思われる。

西光寺は,樋詰氷川神社(埼玉県桶川市川田谷)の別當寺だったが,明治時代の神仏分離により廃寺とされることになったため,東光寺が合併して引き取ったということのようだ。『新編武蔵風土記稿』の「巻之百五十一 足立郡之十七 川田谷村枝郷桶詰村」には,氷川社に関し「 川田谷村西光寺の持」とある。
なお,『新編武蔵風土記稿』の中では,川田谷の西光寺の山号及び院号が明記されていない。

西光寺は,足立坂東観音霊場第二十二番札所だった。観音霊場としての本尊は,十一面観世音菩薩。新御堂の本尊は,西光寺を合併した際に西光寺の十一面観世音菩薩を引き継いで新御堂に安置したもの。

この十一面観世音菩薩像は,鎌倉時代頃の作と推定されている。ただし,頭部と右腕は後代に補修されたもの。脇侍と共に桶川市指定の有形文化財となっている。
この十一面観世音菩薩像を含め,新御堂に安置されている仏像等の文化財に関しては,埼玉県桶川市役所編『桶川市史 第7巻 社寺文化財編』(昭和61年)の377~380頁に詳細な解説がある。また,同書300頁には,西光寺の寺院明細帳が収録されている。

なお,新御堂の建物それ自体が西光寺当時の観音堂の建物を移築したものであるのかどうかについては,よく分からない。

いずれにしても,この新御堂と石仏等は,東光寺に合併された西光寺の現在の姿を示すものとして理解することができる。


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観音堂の参道


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新御堂


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斜め前から見た新御堂


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如意輪観音?


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宝篋印塔


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古い供養塔


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地蔵尊


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地蔵尊


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三山碑



 桶川市:木造十一面観音菩薩立像並びに脇侍像



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