東金市東金:本漸寺

過日,単立・鳳凰山本漸寺(千葉県東金市東金)を参拝した。

本漸寺に関しては,東金市史編纂委員会編『東金市史 総集篇五』(昭和62年)の558~567頁に詳細な解説がある。また,千葉縣山武郡教育會編『山武郡郷土誌』(大正5年・復刻版昭和62年)の170頁に詳細な解説がある。

本漸寺は,鎌倉時代に禅宗・同夢山願成就寺として現在の千葉県東金市松之郷字願成地で創始された寺院。現在,この場所は,顕本法華宗・同夢山願成就寺の境内地となっている。
同寺は,永正6年(1509年),酒井定隆によって現在の東金市松之郷金谷に移され,顕本法華宗に改宗した上で,巨徳山本漸寺と改称し,酒井氏の菩提寺となった。
大永元年(1521年),本漸寺は,現在の地に移され,鳳凰山本漸寺と改称した。

本漸寺の境内地の南側に位置する現在の千葉県立東金高等学校の敷地部分は,元は酒井氏の城があった場所であり,江戸時代には,徳川家の鷹狩りのための東金御殿があった。本漸寺は,徳川家からも保護を受けて大いに栄えた。

現在,本漸寺は,単立の仏教寺院となっている。

本漸寺は,江戸時代に二度にわたり火災で堂宇が全焼となり,その後再建された。現在の堂宇は,大正時代に改修された後のもの。

本漸寺の境内には,日殷上人の墓があり,東金市指定の文化財(史跡)となっている。
本漸寺の境内には,酒井氏の墓碑があり,東金市指定の文化財(史跡)となっている。
本漸寺に保管されている北条伝馬手形一通は,東金市指定の有形文化財(古文書)となっている。


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本漸寺境内地周辺の様子
(写真左手は東金御殿の所在地)


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山門


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斜め前から見た山門


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石灯籠


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参道と石段


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本堂正面


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斜め前から見た本殿


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本堂正面の彫刻(一部)


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本堂屋根破風部


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旧鬼瓦


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客殿


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客殿と庫裏など


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供養塔


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供養塔


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本漸寺発祥の地の説明書


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信行會之碑


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東金御殿跡の説明板


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東金城址の説明板



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