千葉県夷隅郡御宿町浜:月夜見宮(月夜見神社)

過日,月夜見宮(千葉県夷隅郡御宿町浜)を参拝した。祭神は,月夜見命。

月夜見宮に関しては,月夜見神社として,御宿町史編さん委員会編『御宿町史』(平成5年)の750頁に解説があり,また,『御宿町史』の742頁と夷隅郡役所編『千葉縣夷隅郡誌』(大正12年,1990年復刻版)の421頁にその記載がある。

この神社は,一般的には「月夜見神社」として知られており,『御宿町史』及び『千葉縣夷隅郡誌』でも「月夜見神社」として記載されている。
しかし,拝殿には,社名が「月夜見宮」であり,賽銭をまとめて伊勢神宮(皇大神宮)の「月読宮」に納めているとの旨の掲示があるので,月夜見宮が正しい名称だと判断した。

月夜見宮の創始等の由緒の詳細は不詳。『御宿町史』の750頁では,応永32年(1425年)の刻銘のある宝塔が境内に存在していることを指摘している。そのことから,遅くとも応永年間には存在した神社ということになるのだろう。

社殿の前に並ぶ狛犬は独特の造形であり,非常に興味深い。

月夜見宮の鎮座地は,「三夜台」と呼ばれる小山状の孤立した岬の上となっている。

『御宿町史』の750頁によれば,「三夜」とは「三日月」のことを意味し,漁師の信仰があつく,かつては,毎月13日の縁日に賑わったとのこと。

参拝を終えて御宿の海岸を散策しながら,加藤まさを「月の沙漠」の一部は,この月夜見宮または月夜見命から着想を得たのかもしれない・・・などと空想した。


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漁港から見た月夜見宮の鎮座地(三夜台)


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西の方から見た月夜見宮の鎮座地(三夜台)


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石段


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石段の下の方にある石祠


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石段の中ほどにある石祠


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石段(続き)


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石段の上部


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社殿


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賽銭に関する掲示


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左側の狛犬


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右側の狛犬


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常夜灯


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常夜灯


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二十三夜塔など


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古い手水


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水鉢



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