千葉県夷隅郡御宿町浜:妙音寺
過日,天台宗・月光山妙音寺(千葉県夷隅郡御宿町浜)を参拝した。本尊は,阿彌陀如来。
妙音寺に関しては,御宿町史編さん委員会編『御宿町史』(平成5年)の764~765頁に詳細な解説があり,『御宿町史』の752頁と夷隅郡役所編『千葉縣夷隅郡誌』(大正12年,1990年復刻版)の421頁にその記載がある。
開山年に関し,『御宿町史』の752頁は,治承4年(1180年)に傳祐上人によって開山としているが,『御宿町史』の764~765頁は,『月光山妙音寺本堂改築募金趣意書』を引用している。この趣意書では,弘仁元年に祐覚法師が開基としている。他方,『千葉縣夷隅郡誌』は,弘仁元年(810年)に傳教大師による開山としている。
妙音寺は,元は新御堂と称していたが,江戸時代に天海僧正が日光山及び東叡山を開いた際,「月光山妙音寺」と命名したとのこと。
『御宿町史』では,源頼朝が安房に逃れた際に新御堂(現在の妙音寺)を宿とし,そのことが「御宿町」の語源となっているとしている。
また,妙音寺は,尾崎史郎が滞在し,『人生劇場』を執筆した寺院としても広く知られている。
妙音寺の木造阿彌陀如来坐像は,御宿町指定の有形文化財となっている。
妙音寺に保管されている亀甲地双鶴鏡(室町時代)及び白銅鏡(江戸時代中期)は,御宿町指定の有形文化財となっている。
妙音寺入口付近
本堂
薬師堂に登る石段
薬師堂正面
斜め前から見た薬師堂
薬師堂付近からの景観
鐘楼
梵鐘
地蔵尊・聖観世音菩薩
御宿町の文化財
バナーはシステムによって自動的に割り当てられるので,記事内容と関係のない項目が示されることがあります。
クリックしていただけると,励みになります。

この記事へのコメント