ミソハギ科の一種
昨日(2025年7月31日)のことだが,土浦市内で用事を済ませた後の帰路,阿見町総合運動公園(茨城県稲敷郡阿見町若栗)の中にある水生植物園に寄り,短時間だけ散策した。
菖蒲園のような場所で,あまり丈の高くない植物が密生しているのを見た。
丁寧に観察すると,葉腋に小さな赤紫色の花を咲かせている。
外形的形質の範囲内ではヒメミソハギ(Ammannia multiflora)と似たような部分があるけれども,異なる点もある。
ヒメミソハギとナンゴクヒメミソハギ(Ammannia auriculata)との間の自然交雑または人工交配品の野外逸出の可能性がある。
ただし,交雑ではあっても開花時期を重視すると,ヒメミソハギや同種の交雑等の可能性は否定的となる。
一般に,7月~8月は,ミソハギ(Lythrum anceps)及びエゾミソハギ(Lythrum salicaria)の開花時期なので,これらの植物の未知の近縁外来種またはそれらの植物と他の植物との間の自然交雑もしくは人工交配品の野外逸出という可能性もあり得る。
そこで,私が観た植物とミソハギ及びエゾミソハギとを比較して検討してみると,葉と花托筒(萼筒)は,エゾミソハギの葉及び花托筒(萼筒)と似た形状をしており,茎には綾があるけれども,全体に無毛なので,エゾミソハギではない。
ちなみに,花がとても小さいので閉鎖花またはそれに類する花である可能性もある。
ミソハギとエゾミソハギとの間の自然交雑または人工交配による園芸品種の野外逸出かもしれないのだが,確定できない。確定するためには,標本を採取して精密に観察・分析する必要があり,最終的にはDNA分析が必要になるかもしれない。
結局,よく分からなかったので,とりあえずミソハギ科の一種(Lythraceae sp.)としておくことにする。
なお,以前,ヒメミソハギとホソバヒメミソハギ(Ammannia coccinea)の交雑ではないかと疑われる植物を見たことがある。
(謎の植物)
同上
同上
同上
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水生植物園内で開花中のミソハギ(Lythrum anceps)
日本の水生植物:ミソハギ科マニアックス
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