牛久市観光アヤメ園のテンツキ

2025年7月27日の午前のことだが,牛久市観光アヤメ園(茨城県牛久市城中町)を訪問し,同アヤメ園とその周辺を散策した。

散策中,菖蒲田の水路のような場所でテンツキ(Fimbristylis dichotoma)の花(小穂)を観ることができた。

テンツキは,農家にとっては厄介な雑草に過ぎないことが多く,たいていの場合,除草剤によって駆除されることになる。そのため,「田圃」に出かけても見つけることができない植物種となってしまっている。
花菖蒲の時期が過ぎた後にこうして観光アヤメ園で平凡な「田圃の雑草」を観られることは,実は,かなり希少な体験の機会となりつつある。
テンツキの近縁種であるノテンツキFimbristylis complanata)は,ほぼ絶滅状態にあるとみられ,成東・東金食虫植物群落(千葉県山武市島)で見たことがあるだけ。

ところで,テンツキのようなカヤツリグサ科の植物の花は,風媒花なので,虫がやってくることはないと思いがちなのだが,例えば,カメムシの仲間の中には(産卵等のために)カヤツリグサ科の植物の花の小穂に集まってくるものがある。
今回観たテンツキの中にはハナグモ(Ebrechtella tricuspidata)と思われるとても小さなクモが小穂に陣取っているものがあった(2枚目の写真)。小穂に集まってくる小型のカメムシの仲間を狙っていたのかもしれない。


Ebrechtella tricuspidata


Ebrechtella tricuspidata and Ebrechtella tricuspidata


Ebrechtella tricuspidata


Ebrechtella tricuspidata



 日本の水生植物:カヤツリグサ科(3)



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