波崎海岸のスナガニ
2025年7月8日のことだが,波崎海岸の砂丘植物公園(茨城県神栖市波崎)を訪問した。
砂丘を越えて徒歩で移動し,波崎海岸の砂浜を散策中,何台かの自動車が通り過ぎた。この海岸は,自動車の乗り入れが禁止になっていないので違法行為ではないのだが,希少な動物の生息域を破壊し続けていることが顕著だと判断した。
私見としては,(業務用の許可車両等を除き)砂浜への自動車の乗り入れを全面禁止すべきだと思う。
砂浜への自動車の乗り入れを禁止しても,複数の立派な駐車場が整備されているので,問題が発生することはない。駐車場にクルマを停め,そのあとは歩くべきだ。
もっとも,問題があるのは自動車だけではないので,自動車を乗り入れている人だけを非難することはできない。禁止区域でハマグリなどの貝をとる人,禁止されている漁具で魚介類を採取する人,禁止されている種類の魚介類をとる人,そして,様々なゴミを平気で投げ捨てる人がいるように見受けられる。
それはさておき,自動車が通った後の轍のある場所には蟹の巣穴が存在していることが少なくない。
蟹は,物音に気付いて巣穴の中に逃げてしまうので実際に自動車によって轢き殺されてしまう蟹の数は多くはないだろう。しかし,それらの蟹は,逃げ隠れと巣穴の修復のために余計なエネルギーを消費することになる。つまり,自然環境に対して無用にストレスを与えていることが否定できない。
それらの自動車が通過した後の轍を観ていたら,何匹かの蟹が巣穴から出てきて食べ物を探し始めた。縄張りのようなものがあるのだろうか,牽制しあっている個体もおり,元気が良い。
観察した場所から蟹がいた場所との間の距離は50m以上あった。愛用のコンパクトデジカメを用い,頑張って手持ちでその蟹の写真を撮った。
その場では蟹の種類を同定できなかった。写真を撮影していた時点ではコメツキガニ(Scopimera globosa)かもしれないと思っていたのだが,写真を丁寧に観察した結果,スナガニ(Ocypode stimpsoni)の成体だろうという結論になった。
蟹の巣穴の周囲にある非常に多数の小さな砂団子のようなものは,砂粒に付着した食べ物を食べた後の砂塵の団子ようなものなのだそうだ。
海岸の様子
蟹の巣穴
タイヤ痕
スナガニ(Ocypode stimpsoni)
同上
同上
同上
蟹の巣穴
タイヤ痕
バナーはシステムによって自動的に割り当てられるので,記事内容と関係のない項目が示されることがあります。
クリックしていただけると,励みになります。

この記事へのコメント