いすみ市万木:上行寺

過日,日蓮宗・廣谷山上行寺(千葉県いすみ市万木)を参拝した。本尊は,釈迦牟尼仏・三宝祖師。

上行寺は,日蓮宗・常在山藻原寺(千葉県茂原市茂原)の旧末寺。

上行寺に関しては,夷隅郡役所編『千葉縣夷隅郡誌』(大正12年,1990年復刻版)の418頁に記載があり,また,夷隅町史編さん委員会編『夷隅町史 通史編』(平成16年)の1009頁に解説がある。

『千葉縣夷隅郡誌』の記載によれば,上行寺は,永承3年(1048年)に道信の開基により創始された寺院とされている。ただし,夷隅町史編さん委員会編『夷隅町史資料編別巻 夷隅町の旧村誌 明治十六年・十七年』(平成9年)の57頁には,延慶年間に朗慶上人によって開山された寺院である旨が記されている。

『千葉縣夷隅郡誌』の記載によれば,上行寺の開基者が道信とされているが,道信は中興開山の僧または中興開山前の僧であり,その当時の上行寺は,禅宗寺院だったのではないかと推測される。

上行寺は,過去帳の記載などから,土岐氏が万喜城の城主となる前に万喜城主だった上総武田氏の菩提寺だったとされている。上総武田氏ゆかりの寺院には曹洞宗の寺院が多い。

上行寺の山門(仁王門)は,正徳3年(1713年)に建立された建物であり,いすみ市の有形文化財に指定されている。元は萱葺屋根だったが,昭和47年にトタン板葺きに改築された。

山門(仁王門)に安置されている金剛力士像は,いすみ市の有形文化財に指定されている。

上行寺の半鐘は,この地域では最も古く,元禄14年(1701年)に鋳造されたものであり,いすみ市の有形文化財に指定されているが,現在では非公開とされ本堂には吊り下げられていない。


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山門(仁王門)


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山門側面


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本堂の方から見た山門


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南無妙法蓮華経


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文化財の説明板


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本堂


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斜め前から見た本堂


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指定文化財・半鐘の標柱



 千葉県:(いすみ市)上行寺金剛力士像



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