いすみ市岬町鴨根:清水寺(その1)
過日,清水観世音とも呼ばれる天台宗・音羽山千手院清水寺(千葉県いすみ市岬町鴨根)を参拝した。本尊は千手観世音菩薩。
坂東三十三観音第三十二番札所となっている。
延暦年間に最澄(傳教大師)がこの地を訪れて庵を結んで十一面観世音菩薩を安置し,また,金澤谷の土中から金銅聖観音像を発見して安置し,大同2年(807年)には圓仁(慈覚大師)が千手観世音菩薩二体をつくり,一体を天台宗・高谷山善應寺(千葉県いすみ市高谷)に安置し,他の一体を清水寺に安置し,その後,坂上田村麻呂が堂宇を建立したのが始まりと伝わる非常に古い寺院。
清水寺に関しては,岬町史編さん委員会編『岬町史』(昭和57年)の1155~1159頁,夷隅郡役所編『千葉縣夷隅郡誌』(大正12年,1990年復刻版)の445頁に詳細な解説がある。
文明13年(1481年),本堂と奥の院を残して堂宇を焼失した。文化10年(1813年),仁王門を残して堂宇を焼失した。現在の本堂は,文化14年(1817年)に再建された建物。本堂正面の彫刻は,とても立派なものだった。
木造十一面観音立像は,千葉県指定の有形文化財となっている。
銅造聖観音立像及び木造聖観音像仏頭は,いすみ市指定の有形文化財となっている。
本堂前にある芭蕉の句碑は,いすみ市指定の有形文化財となっている。
寺号標
仁王門
四天門の方から見た仁王門
文化財の表示
参道竣工記念碑
四天門
四天門近影
四天門の彫刻(一部)
四天門1階の天井画
本堂の方から見た四天門
手水
ビヨウヤナギ(Hypericum monogynum)
本堂前の石段
本堂
本堂の彫刻(一部)
同上
同上
斜め前から見た本堂
鐘楼
鐘楼前の池のキンシバイ(Hypericum patulum)
芭蕉句碑
芭蕉句碑の説明板
清水寺
坂東三十三観音
千葉県教育委員会:木造十一面観音立像
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