ナツミカンの花
先日,千葉県鴨川市内を散策中,ナツミカン(Citrus natsudaidai)と思われる柑橘類の樹木を見た。
ナツミカンは,自然の野生植物ではなく,ダイダイ(Citrus aurantium)などの様々な柑橘類を交配して作出された園芸品種の子孫だと考える見解が一般的になっている。
黄色の果実がついている木に白い花が咲いており,セイヨウミツバチ(Apis mellifera)がやってきていた。
私が子供の頃には,大型の柑橘類と言えばナツミカンしかなかったのだが,現在では非常に多くの種類の園芸柑橘類の果実が大量に流通するようになっている。
かつて,レモンやオレンジの輸入をめぐって,日本国内の柑橘類の生産農家が大いに反対し,大変な騒ぎになったものだが,今ではそのことを覚えている人は少なくなってしまっているだろうと想像する。
外国の果実に対するある種の劣等感または日本の農家の自信のなさがそのような騒ぎを起こさせたのかもしれない。
今やレモンやオレンジを日本国内で生産する時代となっているし,日本産のレモン,オレンジ及びそれらの柑橘の交配品の品質は非常に高い。
食品の世界に関しても日本国内の景観全体が大きく変化しつつある。
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