館山市大神宮:安房神社(その1)
2025年5月7日のことだが,安房神社(千葉県館山市大神宮)を参拝した。上の宮の祭神は,天太玉命(本座)・天比理刀咩命(相殿)。下の宮の祭神は,天忍日命(本座)・天富命(相殿)。
太玉とは,「木綿を著けた賢木」のことを意味する。
安房神社は,式内社・安房國安房郡安房坐神社名神大月次新嘗に比定されている。
安房神社に関しては,吉田東伍『増補大日本地名辞書 第六巻 坂東』(冨山房,初版明治36年・増補版昭和45年)の565~566頁,館山市史編さん委員会編『館山市史』(昭和46年)の688~694頁,安房郡教育會編『安房郡誌』(大正15年・復刻版昭和47年)の746~750頁に詳細な解説がある。
安房神社の境内には安房神社洞窟遺跡と呼ばれる縄文時代の遺跡があり,千葉県の文化財に指定されているけれども,現在では完全に埋め戻されており,洞窟の様子を見ることができない。
この洞窟遺跡とは別に,安房神社の上の宮本殿裏等にも洞窟がある。ただし,落石の危険性があるため,その場所に近寄ることができない。
原初の状態においては,このあたり一帯に多数の洞窟が開口しており,非常に長い期間にわたって埋葬場所(=祖先を崇敬する場所)として利用されていたのではないかと想像される。
その後,時代を経て,朝廷の命により,忌部氏の一族として理解されている人々がこの地に植民し,屯田・支配したものと考えられる。
安房神社に伝わる双鳥花草文八陵鏡・双鳥花草文円鏡は,館山市指定の文化財となっている。これらの鏡は,鎌倉時代~南北朝時代のものと考えられている。
安房神社に伝わる狛犬・燧筐・木椀 は,館山市指定の文化財となっている。
安房神社の現在の下の宮鎮座地付近から出土した高坏は,5世紀頃の祭祀用具の一種と推定されており,館山市指定の文化財となっている。
鳥居と参道
社号標
参道
忌部塚方面への道の途中にある崖の横穴(やぐら址)
案内図
御手洗池
参道の鳥居
手水
拝殿
拝殿側面
上の宮本殿
上の宮本殿側面
由緒書
本殿裏の様子
洞窟
洞窟
水取場?
安房神社
玄松子:安房神社
館山市:【県指定史跡】安房神社洞窟遺跡
館山市:【市指定有形文化財】双鳥花草文八陵鏡・双鳥花草文円鏡
館山市:【市指定有形民俗文化財】狛犬・燧筐・木椀
館山市立博物館:安房神社の神宝
天野努「考古資料からみた安房神社成立の基層」覚書
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