筑西市甲:板谷波山記念館

過日,板谷波山記念館(茨城県筑西市甲)を見学した。

この施設には,近代の陶芸家・板谷波山(1872~1963)の生家,工房と倒焔式丸窯が保存されており,また,その作品が展示されている。

私は,自分では陶芸をやらないが,優れた作品を鑑賞することは大好きで,機会があれば,時代や作者を問わず,可能な限り多くの陶芸品を見て勉強するようにしている。

一般に,様々な作品を直接に見る経験を重ねることによって観賞眼を肥やさないと,多種多様な作品それぞれの美点をみつける能力も高まらない。

板谷波山は,明治時代以降の日本国における近代~現代の陶芸のモデルとなる作品群を世に出し,そのような作品をつくり出すための技法を完成した陶芸家として知られている。また,「陶芸家」という存在に対する一般の人々のイメージを醸成するために大きな影響を与える生き方をした陶芸家としても知られている。

板谷波山を訪問し,見学してみて,「なるほどそのような評価が与えられることは当然のことか」と納得した。

板谷波山の墓所は,曹洞宗・祥雲山妙西寺(茨城県筑西市乙)にあり,その墓所には,板谷波山の家の敷石などが移築・復元されて保存されている。


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板谷波山記念館の入口付近


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管理棟


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案内図


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板谷波山の生家


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同上



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復元工房のある建物


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ろくろ台など


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倒焔式丸窯


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同上


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展示館


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板谷波山記念館の通用門



 板谷波山記念館



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