ジュウニヒトエの花とヒゲナガハナバチ
2025年4月19日の午前のことだが,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問した。
散策中,あちこちでジュウニヒトエ(Ajuga nipponensis)の花を観た。
蜂が寄ってきている花があったので近づいて観察してみたところ,ミツバチに似ているけれども顕著に触角の長い蜂だった。
該当する昆虫種としては,シロスジヒゲナガハナバチ(Eucera spurcatipes)とニッポンヒゲナガハナバチ(Eucera nipponensis)があり,前翅の肘室の個数で識別するのだそうだ。前者は2個であり,後者は3個。
私が観た個体は複数。その前翅の肘室の個数は,1枚目の写真の個体では前翅を撮影できなかったので不明なのだが,2枚目以下の写真の個体では(写真が鮮明ではないが)一応3個のようにに見える。
久松正樹「茨城県におけるハナバチ群集と開花植物相の関係」茨城県自然博物館研究報告第13号33~64頁(2010年11月)によれば,茨城県内にはシロスジヒゲナガハナバチとニッポンヒゲナガハナバチの両種が分布している。
高崎自然の森の中においてシロスジヒゲナガハナバチとニッポンヒゲナガハナバチの両種が同時に存在することが絶対にないとは言えない。
そこで,1枚目の写真の個体に関しては,(前翅の肘室の個数が不明なので)シロスジヒゲナガハナバチまたはニッポンヒゲナガハナバチとして同定することにした。
他方,2枚目以下の写真の個体に関しては,(前翅の肘室の個数が3個のように見えるので)ニッポンヒゲナガハナバチとして一応同定することにした。
ただし,写真が必ずしも鮮明ではないので,誤認があるかもしれない。
虫ナビ:ニッポンヒゲナガハナバチ
平群庵:シロスジヒゲナガハナバチ
平群庵:ニッポンヒゲナガハナバチ
この記事へのコメント