伊勢崎市華蔵寺町:華蔵寺
先日,天台宗・丘林山浄土院華藏寺(群馬県伊勢崎市華蔵寺町)を参拝した。本尊は,釈迦三尊。
伊勢崎佐波観音霊場第十八番札所となっている。札所本尊は,十一面観音菩薩。
華蔵寺は,貞観14年(872年)に創始と伝えられる古い寺院。ただし,伊勢崎市編『伊勢崎市史 通史編1 原始古代中世』(昭和62年)の中では,別の見解も示されており,史料上確実なところとしては,南北朝時代以降の創始を主張しているようにも読める。
華蔵寺のホームページ上の解説によれば,華蔵寺が創始された当時の本堂は,現在の本堂所在地よりも一町(約109m)ほど東のところにあったとされている。
地図上では,熊野宮と御嶽山古墳(稲荷山古墳,伊勢崎町6号古墳)の所在地となっている場所付近がその場所に該当する。
華蔵寺は,創始後,大いに栄えたが,その後約300年にわたり衰退し,建久年間に再興された。華蔵寺は,元は台密と禅宗の寺院だったけれども,寛永年間に天台宗に改宗した。
現在の本堂などの堂宇は,天保5年に火災により焼失した後に再建された建物とのこと。とても立派な本堂だと思う。
なお,華蔵寺の参道に並んで,その左側(西側)には英霊殿の鳥居と参道がある。英霊殿があった場所付近が華蔵寺裏山古墳の所在地だったと考える見解が多い。
華蔵寺入口付近の様子
参道
本堂前の門柱
本堂
本堂正面の彫刻(一部)
本堂正面の天井画
石塔など
地蔵尊など
六地蔵
華蔵寺の赤門
庫裏と通用口付近の様子
華蔵寺
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