伊勢崎市華蔵寺町:華蔵寺裏山古墳の所在地
先日,華蔵寺裏山古墳(群馬県伊勢崎市華蔵寺町)の所在地付近を見学した。
華蔵寺裏山古墳は,天台宗・丘林山浄土院華藏寺の本堂の北側に位置する琴平山(高さ約20m)の頂上に造営された古墳。琴平山との呼称から推測すると,元は琴平宮が鎮座する場所だったのだろう(「丘林山華蔵寺之景」参照)。
一般に華蔵寺裏山古墳の所在地とされている場所には長さ約40m・幅約15mの長方形の台のようなものが構築されているが,これは墳丘ではない。現在では鳥居,参道などだけが残されている英霊殿の基壇ではないかというような印象を受けたのだが,よく分からない。
伊勢崎市編『伊勢崎市史 通史編1 原始古代中世』(昭和62年)の181頁には「前方後円墳で,低丘な前方部は南東を向いていたという。主軸長40メートル前後とされるが,原形がほとんど失われており,前方後方墳の可能性もある」と書かれている。また,同書182頁には「発掘調査を経ぬまま削平されてしまったため詳細は不明であるが・・・」と書かれている。
群馬縣編『上毛古墳総覧』(昭和13年・復刻版平成30年)には華蔵寺裏山古墳が収録されていない。
要するに,既に完全に隠滅した古墳だと考えるのが妥当そうだ。
華蔵寺入口に並ぶ英霊殿の鳥居と参道
華蔵寺裏山(琴平山)の登口にある石段と鳥居
顕彰碑群
長方形の壇状部分(西の方から見た様子)
長方形の壇状部分(北西の方から見た様子)
長方形の壇状部分(西側側面の石垣のようなもの)
長方形の壇状部分(南東の方から見た様子)
長方形の檀状部分の上部の様子
同上
長方形の檀状部分の南東側にあるテラスのような場所
北東の方から見た華蔵寺裏山(琴平山)の斜面の様子
東の方から見た裏山(琴平山)付近の様子
埼群古墳館_改:伊勢崎市華蔵寺裏山古墳
神社ぐだぐだ参拝録:英霊殿(華蔵寺町)
伊勢崎市:華蔵寺公園の石碑紹介
小さなナチュラルローズガーデン:NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の旅・伊勢崎編
この記事へのコメント