ハジロカイツブリの獲物を横取りするカンムリカイツブリ
2024年12月22日のことだが,稲荷川河口付近を散策していたところ,水面にハジロカイツブリ(Podiceps nigricollis),カイツブリ(Tachybaptus ruficollis),カンムリカイツブリ(Podiceps cristatus)の姿があり,食べ物となる魚を探しているところだということを理解できた。
ときおり,カンムリカイツブリが別のカンムリカイツブリを追いかけている様子を観察できた。この時点では,どうしてそのようにしているのか,よくわからなかった。
しばらく後,ハジロカイツブリがやや大き目の魚をゲットできたところを見た。魚釣りをしないので正確ではないかもしれないが,魚種は,ハゼの仲間ではないかと思う。
捕獲した魚を丸呑みして食べるためには,弱らせないといけないようだ。その魚を嘴に咥えたまま水面に叩きつけ,その魚が弱ったところで丸呑みにしようとした。
その瞬間!
脇の方にいたカンムリカイツブリがハジロカイツブリの獲物を奪った。そして,奪った魚を嘴に咥えたまま水面をすごい速度で泳ぎ,逃げようとすると,今後は別のカンムリカイツブリがその魚を横取りしようと猛烈な速度で追いかけ,バトルし始めた。ただし,最終勝者がどの鳥なのかは確認できなかった。
なんともかんとも,自然界は厳しい・・・
なお,咄嗟のことだったので,連写していない。そのため,魚を奪った瞬間の写真は撮影できなかった。
(別のカンムリカイツブリを追いかけるカンムリカイツブリ)
(単独のハジロカイツブリが獲物を探索中)
(別のハジロカイツブリとカイツブリが並んで遊泳中)
(単独のハジロカイツブリが獲物をゲット)
(なかなか呑み込めない)
(魚を弱らせて丸呑み準備完了)
(獲物を横取りしたカンムリカイツブリが逃走中)
(逃走中のカンムリカイツブリを追いかけるカンムリカイツブリとのバトル)
(猛スピードで逃走中のカンムリカイツブリ)
東京で仕事をしていると,他人が努力により獲得した成果を横取りして自分のものにしてしまう者または違法にコピーして自分の利益のために使う者が山ほどいることに気づく。東京だけではなく,世界中の都市において似たようなことが発生する。
人間社会も自然界の一部であり,動物の一種である以上,野生動物の生態と同じような生態をもっていることがある。
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