旭市清和甲:池尻古墳
過日,池尻古墳(千葉県旭市清和甲)を見学した。
池尻古墳は,千葉県文化財保護協会編『千葉県所在古墳詳細分布調査報告書』(平成2年3月)の125頁の中で径13mの円墳とされているほかは詳細がわからない。
池尻古墳に触れている文献としては,千葉県土木部・財団法人千葉県文化財センター『主要地方道多古笹本線埋蔵文化財調査報告書2-干潟町池尻遺跡・茄子台遺跡-』(平成8年3月)がある。
池尻古墳の現況は,目測で径15~20m・高さ約2mの円墳のようでもあるが,墓地とするために墳丘裾の一部が削られている結果,方墳のようにも見える。
墳頂付近は少し窪んでいるので,石室または石棺が既に抜き取られてしまった状態になっているのかもしれない。その墳頂には供養塔が建立されている。
池尻古墳は,長部城跡(千葉県旭市長部)と朋和産業株式会社干潟工場(千葉県旭市さくら台)との中間付近の道路脇に位置する墓地区画内にある。
池尻古墳は,池尻遺跡と呼ばれる遺跡の中に含まれているのだが,池尻遺跡の東側に隣接する茄子台遺跡の地下からは既に墳丘が掘削されて地下部だけ残された円墳が発掘されているので,このあたりには多数の古墳が存在した可能性がある。
西の方から見た墳丘
墳頂の供養塔
南西の方から見た墳丘
南の方から見た墳丘
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