栃木県那須郡那須町伊王野:伊王野城跡(その1)
過日,霞ヶ城とも呼ばれる伊王野城跡(栃木県那須郡那須町伊王野)を訪問し,史跡公園として整備されている三の丸などを見学した。駐車場にクルマを停め,そこから先は徒歩で往復。
伊王野城は,鎌倉時代頃以降にこの地を支配したとされている伊王野氏の居城であり,戦国時代まで続いたが,寛永の頃に廃城となった。
史跡公園として整備されている三の丸の奥には二の丸,本丸及び北の丸が残されているとのことなのだが,道が明確ではなくなっていたことと手持ち時間の関係等のため,それらの場所へはアクセスしなかった。
これらの遺跡のほかに,小さな郭のような地形部分が複数残されている。
私が訪問した時には,城跡の北側~北西側の斜面の樹木が伐採され,丸裸になっていた。この部分に関しては,那須町の文化遺産としての樹林は物理的に消滅している。
三の丸に登る山道を歩きながら眺めたところ,三の丸の北西端付近~二の丸西側付近にある土塁の様子を見ることができた。土塁跡と堀切を明瞭に視認できる。
この土塁跡は古墳のようにも見えるのだが,現時点では古墳とはされておらず櫓台跡とされているようだ。古墳を二次利用した櫓台なのかもしれないが,たぶん発掘調査等は実施されていないので,不明としか言いようがない。
駐車場付近の様子
案内板
石碑
四阿
駐車場の南側にある細長い尾根状の郭跡
駐車場の北側にある湿地(堀跡?)
(写真中央奥が三の丸)
駐車場から登る山道
伐採作業が進む伊王野城跡北側~北西側の斜面
三の丸北西側~二の丸西側にある土塁跡と堀切
同上
紅葉
山道の途中から見えた景色
舗装道路の終点
供養塔
城山の月
那須の文化遺産:伊王野氏山城跡
那須町の文化遺産:伊王野城址の樹林
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