日立灯台(古房地公園)再訪・久慈浜海岸
2024年11月19日のことだが,日立灯台の所在地となっている古房地公園(茨城県日立市大みか町)を再訪した。
切り立った崖の上にあり,とても眺めの良い場所だ。
かつて,吉田松陰もこの場所から太平洋を眺め,ロシアなどの西欧列強の戦艦からの艦砲射撃と陸戦隊による上陸攻撃による侵略の脅威を感じたのかもしれない・・・などと空想した。
ところで,当然のことながら,灯台所在地である崖の上からは崖それ自体が見えない。そこで,古房地公園の南側に位置する久慈浜海岸(茨城県日立市久慈町)まで降り,日立灯台下の崖を眺めてみることにした。
降りてみただけのかいがあった。素晴らしいの一言に尽きる。
なお,茨城県の沿岸には古来非常に強い潮流が激突するため,海蝕が著しい。そのため,江戸時代の景観と現在の景観とは一致していないと考えられる。
また,古代(古墳時代)にはこの海岸周辺に無数の横穴墓があったのかもしれないのだが,現在知られている横穴墓等の大半が既に自然崩壊しており,切り立った崖地となっている。
これまでだけではなく,これから100年後には更に海蝕が進んでいることが確実なので,現在とは異なる景観となっていることだろう。それゆえ,現時点で周辺の海浜の様子を撮影した写真は,どんなに平凡な写真であっても歴史的な価値をもつことになる。
日立灯台
見晴台
太平洋の様子
日立灯台近くの芝生を歩くハクセキレイ
(Motacilla alba lugens)
久慈港方面の様子
久慈浜海岸
日立灯台下の崖地(ズーム)
久慈浜海岸に打ち寄せる波
同上
風紋
この記事へのコメント