ムラサキシキブの果実
2024年11月28日の午前のことだが,牛久自然観察の森(茨城県牛久市結束町)を訪問した。
自然観察の森の中を散策中,ムラサキシキブ(Callicarpa japonica)の果実を見た。
『源氏物語』の作者とされる紫式部は,その名前だけは日本国内で非常に良く知られている女性であるのにも拘わらず,客観的な証拠により実証可能であるかどうかという観点からみると,謎に満ちた人物であり,本当のところはよくわかっていない。
小説やテレビドラマに登場するあまりにも華々し過ぎる紫式部は,当該作品を創作した小説家や脚本家が空想して構築した架空の人物に過ぎない。あくまでも理屈の問題としては,(それが歴史上の事実であったかのように仕向けようとする限り)フェイク情報の一種であることを否定することが不可能だ。
一般に,各人各様の空想の自由はあるし空想に基づく文学作品の創作の自由や表現の自由もある。
しかし,空想に過ぎないものと歴史的事実とを混同させるような曖昧な演出は社会的に許されない。空想は空想として明示されるべきであり,事実としての歴史それ自体とは全く異なるものだという注記を付すべきだと思う。
誰もタイムマシンをもっていないのだから・・・
誰もタイムマシンをもっていないのだから・・・
さて,そのような世俗的なこととは無関係に,同じ名称を付されたムラサキシキブは,この季節を代表する紫色の小さな果実を稔らせている。この紫色は,他の種類の樹木の果実ではあまり見られないものなので,貴重だと言える。
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