桐生市新里町:山上不二塚古墳
先日,新里村37号古墳とも呼ばれる山上不二塚古墳(群馬県桐生市新里町山上)を見学した。
山上不二塚古墳は,昭和59年に行われた測量の結果により,径30m・高さ3mの円墳とされている。墳丘からは円筒埴輪が出土しているとのこと。
これまで墳丘上に竹などが繁茂していたようなのだが,2024年の春に地元の方々の尽力により,墳丘上の竹木が抜去され,公道から墳丘が綺麗に見えるようになった。まことにありがたいことだと思う。
古墳所在地の敷地は畑の奥にあるため,敷地に立ち入ることはせず,公道から見学するのにとどめた。
かつて,墳丘上には浅間神社が祀られていたそうだ。現在では藁で編んだ氏神の祠のようなものが祀られているだけとなっている。
墳丘に登ったわけではないので正確ではないかもしれないが,ざっと見たところ,墳丘の中央部分が少し凹んでいるように見えるので,もしかすると,山上城を築城する際などに石室材等が抜かれた後の状態なのかもしれないというような印象を受けた。
また,墳丘上にそのような凹みがあるため,見る角度によっては前方後円墳のようにも見える。
全体としてとても立派な古墳だと思う。
桐生市当局は,正式に,少なくとも最新技術を駆使した非破壊の調査を実施すべきだと思う。
住民の手で山上不二塚古墳を再整備。桐生市内で例のない前方後円墳の可能性も【桐生市】
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