桐生市新里町:山上の多重塔
過日,山上の多重塔(群馬県桐生市新里町山上)を見学した。
この多重塔は,平安時代の前期である延暦20年(801年)に僧・道輪によって建立された供養塔。
若干不安を覚えながら狭い田舎道をクルマで上り,現地に到着してみると,立派な駐車場と関連施設があった。
この場所から眺めることのできる景観がとても素晴らしい。
山の上多重塔の所在地全景
標柱
覆堂
多重塔
覆堂の脇にある石塔
説明板
赤城山
浅間山
多胡碑記念館(群馬県高崎市吉井町池字御門)の敷地内にある多胡碑があまり風化していない極めて新鮮なものであることに疑問をもち,多胡神社(群馬県高崎市上里見町)にある多胡碑や曹洞宗・天祐山公田院仁叟寺(群馬県高崎市吉井町神保)にある多胡碑,山上碑(高崎市山名町字山神谷)など,見学可能な古い石碑を順次見学し続けている。
ちなみに,「山上」と「山名」とは同義だと思われる。山名古墳群(群馬県高崎市山名町)を見学して以来,ずっとそのように考えてきた。また,鎌倉時代において顕著になった新田氏と山名氏との密接な関係は,古代に遡るものと考えられる。
桐生市:山上の多重塔(国指定重要文化財)
国指定文化財等データベース:塔婆
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