土浦市荒川沖西:姫宮神社
過日,姫宮神社(茨城県土浦市荒川沖西)を参拝した。祭神は,木花開耶姫命。
現在の社殿は,昭和60年に再建された建物とのこと。
姫宮神社は,天平神護年間に創建されたとされる古い神社。当時は,神仏習合により,由義寺の境内にあったらしい。
由義寺は,弓削道鏡が創始した寺院であり,寛永20年(1643年)に廃寺となった。これに伴い,姫宮神社は,現在の鎮座地に遷座となった。
由義寺は,弓削道鏡が創始した寺院であり,寛永20年(1643年)に廃寺となった。これに伴い,姫宮神社は,現在の鎮座地に遷座となった。
由義寺との関係を考えると,姫宮神社の創建当初の祭神は,孝謙天皇(重祚・称徳天皇)だったのであり,現在の祭神は,後の時代に勧請され直したものではないかと思われる。
この姫宮神社の鎮座地とは比較的近隣となる茨城県小美玉市竹原には孝謙天皇宮がある。
土浦市荒川沖にあったという由義寺に関しては,廃寺になってから久しいためにその詳細がわからないけれども,弓削氏の氏寺であった弓削寺の跡地に造営された由義寺(大阪府八尾市東弓削)の末寺のような位置づけの寺院だったのではなかろうか。
姫宮神社の背後地は,現況では児童公園のようになっているが,元は姫宮神社の境内地の一部だったようだ。その児童公園のような場所の隅に小さな道祖神社が鎮座している。
この道祖神社は,旧街道の道標としての道祖神社というよりは,金精様のような神社だったのではないかと思われる。
いずれにしても,姫宮神社は,古い時代の出来事を物語り続けている極めて重要な意味のある神社であることは間違いないと考えた。
鳥居
社殿
左側の狛犬
右側の狛犬
由緒書
説明板と縁起書
姫宮神社再建記念碑
手水
聖徳太子
百度石
道祖神社
道祖神社の鎮座地
神が宿るところ:道鏡法王祠と孝謙天皇宮(茨城県小美玉市)
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