コアゼガヤツリとツルナシコアゼガヤツリ?
2024年9月13日のことだが,牛久市観光アヤメ園(茨城県牛久市城中町)を訪問し,同アヤメ園とその周辺を散策した。
散策中,牛久市観光アヤメ園内の菖蒲田の隅で,ヒメガヤツリ(Cyperus tenuispica)またはコアゼガヤツリ(Cyperus juncoides)のように見える小型のカヤツリグサ科植物が生えているのを見つけ,その写真を撮っておいた。
ところが,普通の図鑑の記載では識別点が明確ではない部分があり,困惑していたところ,北川淑子・勝山輝男「日本産コアゼガヤツリとその近縁種について」,Bull.Kanagawaprefect.Mus.(Nat.Sci.),No.23,pp.29-40,Mar. 1994という論文があることを知った。
そして,その論文を読み,正確な識別点を理解した。
牛久市観光アヤメ園で私が観た植物は,2種の植物の混在であり,コアゼガヤツリ(Cyperus juncoides)とツルナシコアゼガヤツリ(Cyperus halpan)に該当するのではないかと考えられる。
これまで私が観た野草の中で,ヒメガヤツリまたはコアゼガヤツリだと判断してそのように同定していた植物の中には誤認が含まれていたかもしれない。
コアゼガヤツリ(Cyperus juncoides)
手前はツルナシコアゼガヤツリ(Cyperus halpan)?
背後はアゼガヤツリ(Cyperus flavidus)
ツルナシコアゼガヤツリ(Cyperus halpan)
同上
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