タマゴタケモドキ?
2024年9月18日のことだが,つくば植物園(茨城県つくば市天久保)を訪問し,園内を散策して現在観られる動植物を観察した。
絶滅危惧植物の区画(H4)で,傘が黄色,柄が薄黄色のキノコを観た。
つくば植物園のデータベースで調べたところ,この区画でこのタイプのキノコが採取された記録はなかった。隣接するシダ植物(H6)の区画でキタマゴタケ(Amanita javanica)が採取された記録(標本番号・TNS-F-41343)はある。
つくば植物園のデータベースに収録されている記録を調べた限りでは,つくば植物園の敷地内においてタマゴタケモドキ(Amanita subjunquillea)及び黄色型のチャタマゴタケ(Amanita similis)が採取されたという記録はない。
それゆえ,キタマゴタケと同定したいところだが,ちょっと疑問が残る。土に埋もれているので分かりにくいが,壺状になっているように見える。
そして,厚生労働省のサイトの説明によれば,キタマゴタケにはツバはなく,ひだは黄色とされているのだが,私が観たキノコには薄黄色のツバがあり,ひだは白色だった。
ただし,ネット上で検索してみると,黄色のツバをつけたキノコをキタマゴタケとして掲載しているものがかなり多数ある。
そういうわけで,よくわからないのだが,私が観たキノコは,猛毒のタマゴタケモドキではないかと思う。
厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル:タマゴタケモドキ(Amanita subjunquillea) テングタケ科テングタケ属
農林水産・食品産業技術推進協会:キタマゴタケ
国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園)
筑波実験植物園:きのこ図鑑
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