アカザカズラの花とツマグロキンバエ
自宅の庭で栽培しているアカザカズラ(Anredera cordifolia)が開花し,満開状態となっている。
アカザカズラは,日本国内では「オカワカメ」とも呼ばれ,野菜として利用される。
アカザカズラは,「雲南百薬」や「琉球百薬」との名称で販売されることがあるが,南アメリカ原産の植物であり,雲南(中国)とも琉球(沖縄)とも全く関係のない植物なので,消費者保護の観点からは,問題のある呼称だと言える。消費者庁または厚生労働省または警察当局が適正に行政措置を講じない理由はわからない。
呼称上の問題はともかくとして,アカザカズラの花それ自体は,結構綺麗なので,観賞用に栽培されることもあるようだ。
アカザカズラは,氷点下の気温の状態では枯死してしまうようなので,少なくとも関東地方においては,外来種として野生化する危険性はなさそうだ。
花を観察していたら,ツマグロキンバエ(Stomorhina obsoleta)がやってきているのを見つけた。
アカザカズラの原産地である南アメリカにおけるポリネータについては全く知らないが,日本国においては,ツマグロキンバエがこの植物のポリネータなのだろうと思う。
ツマグロキンバエは,様々な花にやってくる昆虫の一種であり,不潔なハエではない。花の蜜を食べているのではないかと思われる。
アカザカズラ(Anredera cordifolia)
同上
ツマグロキンバエ(Stomorhina obsoleta)
同上
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