カラムシの花

2024年9月13日のことだが,牛久市観光アヤメ園(茨城県牛久市城中町)を訪問し,同アヤメ園とその周辺を散策した。

遊歩道脇の叢の中にカラムシ(Boehmeria nipononivea)と思われる植物が生えており,開花しているのを観た。
厳密には,ナンバンカラムシ(Boehmeria nivea)等の近縁種との交雑または野生化した人工交配種かもしれないが,DNAを分析しなければ確定的なことは言えない。カラムシは,繊維をとるために古代から利用されてきた有用植物の一種なので,人為的な交配や選抜による品種が多数存在したことは確実であり,それらが野生化して複合体(complex)を組成し,現在に至っていることもほぼ疑いようがない。その意味で,カラムシとその近縁種の多くは,純粋な意味での野生植物であるとは言い難い。

それはさておき,カラムシやその仲間の花は,とても小さく地味が集合花なので,見慣れていないと,それを花だとは思わないかもしれない。


Boehmeria nipononivea
雄花序


Boehmeria nipononivea
雌花序


Boehmeria nipononivea
同上


Boehmeria nipononivea
全体



 松江の花図鑑:カラムシ(茎蒸・苧麻)



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