成田市西大須賀:昌福寺

過日,浄土宗名越派・雲通山智光院昌福寺(千葉県成田市西大須賀)を参拝した。本尊は,阿弥陀如来。

昌福寺に関しては,下総町史編さん委員会編『下総町史 原始・古代・中世編 史料集』(平成2年)の390~394頁に解説がある。特に,昌福寺及びその近傍にある板碑に関する詳しい解説がある。

昌福寺は,永正11年(1514年)に開基の古い寺院とされている。浄土宗・大澤山虎渓院円通寺(栃木県芳賀郡益子町大沢)の末寺。

かつて近傍にあり,明治維新に廃寺となった天台宗・瑠光山泉壽院を合併した。その関係から,従前は瑠光山泉壽院に所蔵されていた小刀と六陵鏡(伝・平将門の愛妾桔梗のもの)が現在では昌福寺所蔵となっているとのこと。

昌福寺の本堂は,屋根改修工事の際に発見された棟札の記載により,享保16年(1731)から約9年をかけて建造されたものということが判明している。なお,現在の本堂は,平成15年に大改修工事が行われた後の建物。

今回は訪問しなかったが,昌福寺の西側~北西側に位置する裏山の尾根上には西大須賀浅間台古墳群と呼ばれる古墳群がある。昌福寺の本寺である円通寺の裏山にも入定塚古墳(栃木県芳賀郡益子町大沢)と呼ばれる大きな古墳がある。
単なる偶然のことなのかもしれないが,何か気になる附合のような印象を受ける。


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昌福寺入口付近


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石段と門柱


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本堂


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本堂の扁額


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青面金剛明王


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2基の板碑
(右:正応二年・五輪塔四方西方菩提門線刻)
(左:室町末期・阿弥陀三尊)


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しもふさ七福神巡り・寿老人


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境内の様子


 雲通山 昌福寺



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