つくば市上郷:金村別雷神社
過日,金村別雷神社(茨城県つくば市上郷)を参拝した。祭神は,別雷大神。
承平元年(931年)に豊田氏の祖・豊田将基が京都の賀茂別雷神社から分霊を勧請して創建したのが始まりの古い神社とされている。
平貞盛を祖とする多気氏から分かれた豊田氏の始まりに関しては,石下町史編さん委員会編『石下町史』(昭和63年)の167頁に解説がある。
戦国時代には豊田氏が多賀谷氏に圧迫されて衰退し,水祠だけとなっていたと推測する見解が多い。その後,村民によって社殿が再建され,寛文10年(1670年)には現在の鎮座地に遷座した。
明治維新後には(神佛分離により)別当寺である明光院が廃寺となり,金村別雷神社だけが独立の神社となって現在に至っている。
金村別雷神社の本殿及び本殿覆屋は茨城県指定の文化財となっており,拝殿,神楽殿及び回廊はつくば市指定の文化財となっている。
現在の本殿には正徳元年(1711年)の棟札があることから,その頃に建立された建物だと考えられている。非常に貴重な文化財だと言える。
拝殿,神楽殿及び回廊は,明治12年に再建された建物とのこと。
境内社として,合社殿に祀られた丹生神社・角身神社・神明神社・身代神社・須賀神社・稲荷神社・貴舩神社・養蚕神社・八幡神社・厳嶋神社・天満宮・愛宕神社・鹿嶋神社・科戸神社,松尾大明神などがある。
金村別雷神社の鳥居
社号標
参道
拝殿前の鳥居
拝殿
本殿の覆殿
本殿
社殿側面
奉斎1050年祭記念碑
文化財の説明板(判読困難)
御神輿
境内社(合社殿)
境内社(松尾大明神)
境内社(稲荷大明神など)
境内社
神池
神楽殿
回廊
神輿殿
手水
社務所
御榊山
竹垣代官徳政之碑
竹垣代官徳政之碑の説明板
鳥居の近くにある水神宮
小貝川の流れ
金村別雷神社
茨城県教育委員会:金村別雷神社本殿(附棟札1枚)・本殿覆屋
つくば新聞:金村別雷神社
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