香取市小見川352:須賀神社
過日,須賀神社(千葉県香取市小見川352)を参拝した。祭神は,素戔嗚命。
現在の社殿は,大正3年(1914)に建てられたものとのこと。
この地区には近接して2つの須賀神社がある。この2つの須賀神社を識別するためには「地番」によるしかない。
この須賀神社に関しては,千葉縣香取郡役所編『千葉縣香取郡誌』(大正10年)の385~386頁に詳細な解説がある。
この解説によれば,「社傳に曰く 千葉氏の時其族粟飯原氏の創建せしところのものにして 宗族の祈願所たり」とのことなので,元は粟飯原氏宗家の氏神だったということがわかる。
その後,天正年間に領主・松平家が社殿を改修し,祭田を寄付して以降,小見川の領主が崇敬するようになり,寛永17年には領主・内田家が社殿を造営し,祭費を助けたとのこと。
ただし,須賀神社の鳥居脇に建てられている説明板の解説によれば,江戸時代には,須賀神社ではなく,神仏習合による牛頭天王宮だったようだ。明治維新の神佛分離により,須賀神社と改められたのだろう。
明治時代になって八坂神社と称することがなかった理由については,よくわからないが,佐原の八坂神社(千葉県香取市佐原イ)を意識したものかもしれないというような印象を受けた。
境内社として,水天宮などがある。水天宮の社殿はかなり凝ったつくりのもので,驚いた。
この須賀神社の祭礼として,小見川祇園祭が挙行される。実際に拝見したことはないが,映像資料等によれば,かなり賑やかなお祭りのようだ。
鳥居
拝殿
社殿側面
須賀神社紀念碑
説明板
神楽殿
境内社(御嶽大神・大巳貴神・少名彦神)の鳥居
境内社(御嶽大神・大巳貴神・少名彦神)
同上
境内社(松尾大神など)
境内社
庚申塔
水天宮
水天宮正面の彫刻
水天宮の扁額
同上
同上
境内社
手水
集会所?
境内の様子
小見川祇園祭の山車庫
まほらふく風に乗って:小見川散歩(2)-須賀神社
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