アカスジカスミカメ

2024年9月8日の午前,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問した。

稲刈りが進む田の近くの農道を散策中,路傍に生えたメヒシバ(Digitaria ciliaris)のようなイネ科植物の穂や茎に何種類かのカメムシの仲間がついていたので観察していたところ,蚊のようにとても小さく赤い虫もいるのを見つけた。

カスミカメムシの仲間の一種だろうと判断したけれども,その場では同定できなかったので,とりあえず写真を撮っておいた。

帰宅してから調べてみた。

どうやら,アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)のようだ。斑点米をつくってしまう稲の害虫として知られている。
安永智秀・高井幹夫・川澤哲夫編『日本原色カメムシ図鑑 第2巻』(全国農村教育協会,2001年)の図版95にその写真があり,263頁に解説がある。
その解説によれば,元は北日本には少ない昆虫種だったけれども,温暖化により北海道まで分布域を拡大しているとのこと。

なお,小さすぎてわかりにくいので,トリミングした画像を作成し,アップロードすることにした。


Stenotus rubrovittatus
(トリミングにより作成した画像)


Stenotus rubrovittatus
(撮影した写真)


Stenotus rubrovittatus
(撮影した写真)
(写真左下はウズラカメムシ(Aelia fieberi))



 デジタル昆虫採集:アカスジカスミカメ



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