ハラタケ属のキノコの一種?
2024年9月8日の午前のことだが,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問した。
散策路の脇や駐車場の隅など複数の場所で,一見すると巨大化したハラタケ(Agaricus campestris)のように見える大型のキノコが群れをなしていた。
それらのキノコの中で大きな個体の大きさは中華饅と同じくらい。誰かが倒して傘の下側を確認した後だと思われるものが数個転がっていたので,傘の下側の色や柄の様子を観察できた。
結論として,私が観たキノコは,ハラタケ(Agaricus campestris)ではない。
ハラタケはもっと小さなキノコだということもあるが,傘の上面の特徴が異なる。傘の上面だけ見ると,ハラタケの仲間というよりはカラカサタケの仲間やテングタケの仲間のキノコの傘の上面のように見える。
検討してみた。
シロオオハラタケ(Agaricus arvensis),ザラエノハラタケ(Agaricus subrutilescens),ハラタケモドキ(Agaricus placomyces),ナカグロモリノカサ(Agaricus moelleri)のようにも見えるけれども,少し異なる点がある。
ハラタケ属の一種(Agaricus sp.)だとしても,日本国ではまだ正確な分類ができていないキノコ種だという可能性は残る。
つくば植物園の「きのこ図鑑」のデータベースで検索可能なキノコの中では「TNS-F-49203」という標本番号のついたキノコが比較的近いものかもしれない。しかし,特徴が完全に一致するキノコはなかった。
カラカサタケモドキ(Chlorophyllum rhacodes),オオシロカラカサタケ(Chlorophyllum molybdites)ではなさそうだ。
いずれにしても,毒キノコの可能性が高いので,この手のキノコには手をつけるべきではない。
三河の植物観察:ハラタケ
三河の植物観察:シロオオハラタケ
三河の植物観察:ザラエノハラタケ
旭川きのこの会:ハラタケ科
ランキングの項目名はシステムによって自動的に設定される仕様となっており、固定的ではありません。任意の設定ができない仕様になっています。そのため,記事内容と関係のない項目名が示されることがあります。
この記事へのコメント