イモムシを捕食中のシロヘリクチブトカメムシの5齢幼虫
本日(2024年9月8日)の午前,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問した。
稲刈りが進む田の近くの農道を散策中,路傍に生えたメヒシバ(Digitaria ciliaris)のようなイネ科植物の茎に何か黒い虫がいるように見えたので,近づいて観察してみた。
カメムシの幼虫がイモムシを捕食中だった。とりあえず写真を撮っておいた。
帰宅してから調べてみたところ,そのカメムシは,シロヘリクチブトカメムシ(Andrallus spinidens)の5齢幼虫だった。
他方,イモムシの方は,たぶんヨトウガの仲間の幼虫だろうと思うのだが,結局,よくわからなかった。
イモムシを捕食中のシロヘリクチブトカメムシの5齢幼虫の写真は,友国雅章監修『日本原色カメムシ図鑑』(全国農村教育協会,1993年)の図版131の中に収録されており,だいたいのことは理解していたのだけれども,実際にその場面と遭遇してみると,肉食性のカメムシの怖さまたは強さのようなものがよくわかる。
カメムシおそるべし・・・
なお,シロヘリクチブトカメムシは,元は南九州に分布する南方系の昆虫だったが,現在では日本国内の各地に分布を拡大中とのこと。関連する論文として,植松秀男「捕食性天敵シロヘリクチブトカメムシの増殖能力と捕食量について」日本応用動物昆虫学会誌50巻2号145~150頁(2006年)がある。
昆虫エクスプローラ:シロヘリクチブトカメムシ
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