つくば植物園のハラビロカマキリ
2024年9月4日のことだが,つくば植物園(茨城県つくば市天久保)を訪問した。
園内の野菜などを栽培している区画にはクマイチゴ(Rubus crataegifolius)が植栽されている。そのクマイチゴの葉の上にとまっていたアシナガバエの一種(Amblypsilopus sp.)を観察していたところ,そのすぐ近くにカマキリがいるのを見つけた。
アシナガバエを狙っていたのかどうかはわからない。
このカマキリは,前胸の腹側や前旨の側面縁が赤紫色になっていて,黄色またはクリーム色の地に暗紫色斑紋という色合いにはなっていないという点でムネアカハラビロカマキリ(Hierodula chinensis)の特徴を示しているようではあるけれども,前脚の黄色の突起を観ると,3個の黄色突起が明瞭に存在しているので,在来種のハラビロカマキリ(Hierodula patellifera)に近い外形的形質を示している。
在来種のハラビロカマキリの範疇に含まれる個体なのだろう。これから更に成熟すると体色が変化するということもあり得る。
しかし,両種の自然交雑種だと推定すべき余地もあるのではないかと思った。
国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園)
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