ひたちなか市館山:専照寺
過日,浄土真宗本願寺派・月光山専照寺(茨城県ひたちなか市館山)を参拝した。本尊は,阿弥陀如来。
専照寺に関しては,那珂湊市史編さん委員会編『那珂湊市史料 第四集』(昭和54年)の396~404頁に詳細な解説がある。本尊の木造阿弥陀如来立像は享保7年(1722年)のものとのこと。
この解説の中に収録されている史料を基礎として理解できる内容によれば,専照寺は,正保元年(1644年),湊村田中坪(現在のひたちなか市湊本町?)で創始された寺院。本願寺の末寺。元禄9年(1696年),徳川光圀の命により現在地に移転した。
元治元年(1864年),天狗党の乱の際に兵火により堂宇を焼失した。
また,『那珂湊市史料 第四集』の中に収録されている史料には幕末~明治維新の時期における混乱に伴う廃寺と寺院復立の流れに関するものが少なくない。
それによれば,専照寺は,明治2年に廃寺となり,境内地は国有(上地)となったが,明治5年に境内地を買い戻し,同寺檀家惣代らから関係当局への願いにより,明治10年に寺院復立許可となり,その後,堂宇が再建されて今日に至っている。
専照寺の門柱と本堂
本堂近影
本堂の屋根破風部分
専照寺の前の通り
(最奥は衆宝山浄光寺の山門)
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