キマダラカメムシの幼虫

本日(2024年8月21日)の昼食後,散歩に出かけようとして自宅を出たところ,玄関脇の外壁にカメムシがついているのを見つけた。

カメムシの幼虫だということは分かったのだが,同定できなかったので,とりあえずその写真を撮っておいた。なお,少し暗い場所だったので,自然光で撮影した上で,念のため,ストロボも使用して撮影した。

帰宅してから調べてみた。

私が観たカメムシは,外来種であるキマダラカメムシ(Erthesina fullo)の幼虫だということが判明した。

キマダラカメムシの終齢(5齢)幼虫の写真は,友国雅章監修『日本原色カメムシ図鑑』(全国農村教育協会,1993年)の図版98,石川忠・高井幹夫・安永智秀『日本原色カメムシ図鑑 第3巻』(株式会社全国農村教育協会,2012年)の図版115の中にある。

それらの写真と比較してみると,5齢幼虫の外形と酷似しているけれども少し異なる点があるので,私が観た個体は4齢幼虫なのではないかと考えられるが,確実ではない。

キマダラカメムシは,台湾~東南アジア原産の南方系カメムシの一種であり,江戸時代に渡来した外来種。長崎の出島で最初に発見されたらしい。

その後九州~西日本~関東南部へと分布域を拡大している。私が住む茨城県内に分布があるのかどうかは明確ではないが,たぶん,私の自宅近くのどこかに定着しているのだろうと考えられる。


Erthesina fullo
(自然光で撮影)


Erthesina fullo
(ストロボを使用して撮影)


Erthesina fullo
同上



 虫ナビ:キマダラカメムシ


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