クルマバザクロソウ
2024年8月8日の午前のことだが,利根親水公園(茨城県北相馬郡利根町中谷)を訪問した。
同公園の駐車場にクルマを停めた。クルマから降りると,自分のクルマを停めたすぐ近くのあたりにザクロソウ(Trigastrotheca stricta)のような植物が生えていて開花しているのを見つけた。ザクロソウだろうと思ってその写真を撮った。
ところが,帰宅後,撮影してきた写真を丁寧に検討してみると,葉が輪生となっており,茎には明瞭な綾がない。
これらの特徴から,私が観た植物は,ザクロソウではなくクルマバザクロソウ(Mollugo verticillata)だと判断した。
クルマバザクロソウは,江戸時代末に渡来した帰化植物の一種とされている。
なお,ザクロソウの学名に関し,YListでは「Mollugo stricta L.」を標準学名としているが,Kewでは「Trigastrotheca stricta (L.) Thulin」を標準学名とし,「Mollugo stricta L.」を異名(Synonym)としている。
このKewの見解に従うと,ザクロソウとクルマバザクロソウとは,姿かたちはよく似ているけれども,同じザクロソウ科(Molluginaceae)のクルマバザクロソウ属(Mollugo)とザクロソウ属(Trigastrotheca)という異なる属の植物ということになる。
三河の植物観察:クルマバザクロソウ 車葉柘榴草
野田市:クルマバザクロソウ(車葉柘榴草)
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