印西市滝:白山神社

過日,白山神社(千葉県印西市滝)を参拝した。

白山神社は,天台宗・雲林山瀧水寺(千葉県印西市滝)の境内地の奥の部分に鎮座している。

千葉縣印旛郡役所編『千葉縣印旛郡誌』(大正2年)の復刻版である『千葉県印旛郡誌 後篇』(臨川書店,昭和60年)の621頁には,白山神社に関する解説がある。

白山神社の創始等の由緒の詳細は不明となっているが,『千葉縣印旛郡誌』によれば,明治40年11月22日に厳島神社・浅間神社・熊野神社・稲荷神社を白山神社に合併したとのこと。

白山神社の祭神に関して,『千葉縣印旛郡誌』は,伊弉冊命・市杵島姫命・木花開邪姫命・速玉男命・事解男命・保食命としているので,明治40年に合併された神社を除くと元は伊弉冊命を祀る神社だったことになるが,白山神社の社殿に掲げられた氏子中による「村の神々」では,伊弉冊尊・伊弉諾尊・菊理媛命(白山妙理大菩薩・三所権現)とした上で,白山比咩神社(石川県白山市三宮町)を総本社とする白山神社の一つとしている。
白山神社の境内社中の天神宮(木造)と御嶽山大神(石塔)以外は石祠であり,風化により社名が明確ではなくなっているものが多い。

白山神社の鎮座地北側には空堀跡のような地形部分がある。古い時代からそのような地形なのかどうかは不明。比較的最近になって掘削された地形部分であるのかもしれない。
白山神社の鎮座地それ自体は遺跡包蔵地とはされていない。

白山神社の南西には内畑古墳群の所在地が存在するが,現在では墳丘等を確認できない。
白山神社の北には滝3号墳と呼ばれる古墳(方墳)が存在していたが,現在では隠滅している。
白山神社の東には滝遺跡と呼ばれる縄文時代の遺跡包蔵地がある。


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鳥居と白山神社拝殿正面


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白山神社拝殿側面


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白山神社本殿


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「村の神々」


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境内社(天神宮)


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境内社(御嶽大神)


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白山神社本殿背後地と境内社の様子


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境内社


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境内社


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境内社


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白山神社鎮座地の北側にある空堀のような地形部分


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同上


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