アカウシアブのメス

2024年7月29日のことだが,戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。

赤沼駐車場から出発する低公害バス(有料・大人500円)に乗車して移動した上で,小田代原~千手ヶ浜方面を中心に散策し,いま見られる動植物を観察した

小田代原のバス停付近の木道でアカウシアブ(Tabanus chrysurus)のメスを観た。木道の手すりにとまっていた。

アカウシアブのメスは吸血性とされているが,これまで刺されたことはない。とはいえ,油断すると刺されるかもしれないので,用心しながら写真を撮影。

なお,アカウシアブと酷似する近縁種としてニセアカウシアブ(Tabanus chrysurinus)という昆虫種が存在する。相違点は,アカウシアブの触角は全部赤色~橙色になっているのに対し,ニセアカウシアブの触角は先端が黒色になっているのだそうだ。
ウシアブTabanus trigonus)の触角も赤色~橙色でその先端が黒色になっている。しかし,体色全体が黄色~橙色を地の色としつつも表面的には灰色に見えるような感じになっており,腹部の斑紋の特徴も異なる。
観察の現場において肉眼で即座に識別するのは難しいことだろうと思うので,意識して識別点の写真を撮っておき,あとでその写真を検討するしかないだろうと思う。


Tabanus chrysurus


Tabanus chrysurus


Tabanus chrysurus



 昆虫エクスプローラ:アカウシアブ

 身近な生き物の記録:ニセアカウシアブ



この記事へのコメント