戦場ヶ原のネバリノギラン
2024年7月20日のことだが,戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。
赤沼駐車場からゆっくりと歩きながら進み,青木橋付近に到達したところで雲が広がりポツポツと雨粒が降ってきたので,引き返すことにした。それでも,約2時間半ほどの間にかなり多種類の動植物を観察できた。幸運だったと思う。
湿原ではネバリノギラン(Aletris foliata)の花を見ることができた。
亜高山帯の高層湿原等では普通に見られる植物種なのだが,家庭内の事情等のため移動に長時間を要する旅があまりできない状態が続き,また,老化による劣化もあって,精神的に疲れることが多くなり,日光いろは坂のようなヘアピンカーブの連続する山岳地帯を安全に運転・走行する自信を失いかけていたため,結構長い間にわたり高層湿原を訪問するのをやめていた。
本質的な部分で事態が改善したわけではないので,「もしかすると戦場ヶ原の訪問は今年が最後になるかもしれない」というような気持ちが心のどこかで持続している。
そのような気持ちがあるということもあるのだが,かなり久しぶりにネバリノギランを観ることができ,ある種の感慨があった。
以前,同じ場所を訪問した時に一緒に木道を歩いていた子供達は,どうにかこうにかそれぞれの仕事に就いて巣立っていった。いつまでも親を頼りにされても困るのでそれでよいのだが,親としての仕事は既に完了・・・
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