埼玉県比企郡ときがわ町西平:霊山院
過日,臨済宗妙心寺派・拈華山霊山院(埼玉県比企郡ときがわ町西平)を参拝した。本尊は,釈迦牟尼仏。
建久8年(1197年)に天台宗・都幾山一乗法華院慈光寺(埼玉県比企郡ときがわ町西平)の塔頭として釈円房栄朝によって創建された古い寺院。栄朝は,天台宗・世良田山真言院長楽寺(群馬県太田市世良田)の創始者としても知られている。
霊山院創建後における慈光寺と霊山院との関係に関しては,都幾川村史編さん委員会編『都幾川村史 通史編』(平成13年)の396~398頁に詳細な解説がある。同書124~125頁には,霊山院の創始と関連する解説がある。鶴岡静夫『関東古代寺院の研究』(弘文堂,昭和44年)の202~204頁には,慈光寺との関係における霊山院の位置づけに関する考察結果が示されている。
霊山院の鉄造阿弥陀如来坐像は,鎌倉時代前半のものと推定されており,埼玉県指定の有形文化財となっている。
霊山院の本尊は,釈迦牟尼仏なのだが,この鉄造阿弥陀如来坐像との関係に関しては不詳。
もしかすると,現在では消滅してしまっている阿弥陀堂が慈光寺の塔頭の一つとして存在しており,そこに安置されていたものが現在では霊山院に安置されているということなのかもしれないというような印象を受けた。
霊山院の境内にある阿閦種子板碑は,永仁4年(1296年)の非常に貴重なものであり,埼玉県指定の有形文化財となっている。
霊山院の本堂は,宝永4年(1707年)に建立された建物だが,昭和46年(1971年)に改築されたとのこと。
霊山院入口付近
勅使門と寺号標
勅使門側面
山門
本堂
本堂側面
本坊
入定尊叔山禅師行録
文化財の説明板
石塔
釈迦牟尼仏
地蔵菩薩
阿閦種子板碑
青面金剛明王・如意輪観世音など
駐車場から見た境内地
ときがわ町:慈光山歴史公苑:霊山院
ちきがわ町:ときがわ町の文化財
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