アカマダラメイガ

2024年7月25日の午前のことだが,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問し,短時間だけだったけれども施設内を散策した。

散策中,路傍の叢から何か小さな蛾が飛び出し,草の陰に隠れるのが見えた。そっと近づいて見つけ,写真撮影。

その場では同定できなかったので,後から調べてみた。どうやらアカマダラメイガ(Oncocera semirubella)のようだ。

頭部の構造が普通の蛾とはかなり異なっており,蛾の仲間ではない昆虫のように見える。複眼の色と構造もちょっと変わっている。しかし,江崎悌三『原色日本蛾類図鑑(上)』(保育社,改訂新版昭和46年)の95頁にあるマダラメイガ亜科(Phycitinae)に属する代表的な種の頭部側面図を見ると,なるほどこういう奇妙な形状をした蛾のグループがあるのだということを理解できる。

ちなみに,草にとまるときに使う脚の様子は,これまたかなりユニーク。

このように,一般的に理解されているような蛾のイメージを基準とすると変わり者になるのではないかと思われるのだが,立派に蛾の一種。


Oncocera semirubella



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