ウシアブ
2024年7月25日の午前のことだが,高崎自然の森(茨城県つくば市高崎)を訪問し,短時間だけだったけれども施設内を散策した。
林の中を散策中,杉の木の幹にウシアブ(Tabanus trigonus)がとまっているのを見つけた。
ウシアブは,ウシやウマのような家畜を吸血することで知られている大型のアブで,吸血のために人間を刺すこともあるようだ。小さい頃に住んだ家の近くに牧場があり,その牧場のウシにいっぱいたかっているのを見た記憶が残されている。たぶん,ペットのイヌも刺して吸血するのだろう。
私自身は被害にあったことはないが,当然のことながら,刺されるとかなり痛いらしい。
ウシアブは,ウシ白血病のウイルスの媒介昆虫としても知られている。家畜から吸血した際に吸収したウイルス感染白血球を,他の家畜から吸血した際にその家畜に移すことによって感染させるとのことだ(岡田幸助・大島寛一・沼宮内茂・設楽修・池田卓也・三井隆喜「アブによるウシ白血病ウイルスの伝播」日本獣医師会雑誌34巻3号116~120頁 (1981年) 参照)。
昆虫エクスプローラ:ウシアブ
平群庵昆虫写真館:ウシアブ
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