イネの花とイネカメムシ
つい先日,自宅近くの里山を散策中,田圃のイネ(Oryza sativa)が開花しているのを見た。
当たり前のことだが,イネも植物の一種なので,開花し結実しないと日本人は「ごはん」を食べられなくなる。
そのイネの花を観察しながら農道を歩いていたところ,その道端に生えていたイネ科の草に小さなカメムシがたくさんいるのを見つけた。
どうやらイネカメムシ(Lagynotomus elongatus (Syn. Niphe elongata))のようだ。
かつてイネの害虫として広く知られていたものの,その姿を見なくなっていた。ところが,近年増加傾向にあると言われ,警戒されている。
なお,最近の研究成果により,外形上類似しているシロヘリカメムシ(Aenaria lewisi)との相違点が明確化されると同時に,イネカメムシの学名が変更となっている(河野勝行・石川忠「日本においてNiphe elongataとされているイネカメムシの学名に関して」植物防疫77巻12号656~660頁(2023年)参照)。
イネ(Oryza sativa)の花
同上
同上
イネカメムシ(Lagynotomus elongatus)
同上
同上
同上
茨城県:イネカメムシ
茨城県:水稲-斑点米カメムシ類
千葉県:イネカメムシの生態と防除
愛知県:病害虫図鑑 カメムシ類(イネ)
虫ナビ:シロヘリカメムシ
この記事へのコメント