土浦市大畑:鷲神社
過日,鷲神社(茨城県土浦市大畑)を参拝した。天日鷲命(作木綿者命)。
塙泉嶺編『新治郡郷土史』(大正14年・復刻版昭和54年)の149頁には,鷲神社に関し,「大字大畑にあり天之日鷲命を祀る村社に昇格せらる」と記載されているのみ。
境内に建立されている鷲神社再建竣功記念碑の記述によれば,鷲神社は,本営を四国徳島市の忌部神社とする神社とのことなので,忌部神社の祭神の分霊を勧請して創始された神社ということになるのだろう。なお,式内社・忌部神社の所在地に関しては諸説あるが,現在の忌部神社(徳島県徳島市二軒屋町)が式内社・忌部神社の後継社として位置づけられている。
また,同記念碑の記述によれば,鷲神社は,鎌倉時代から室町時代頃に創始された神社と推定されており,その本殿は,慶長8年(1603年)に再建され建物であり,文化財に指定されていたけれども,平成7年に火災により社殿が焼失したことから,平成12年に再建されたとのこと。
現在の社殿は,比較的最近に再建されたものとはいえ,往時の様子を再現するように配慮された設計になっているようだ。
鷲神社では,毎年お盆の頃に「からかさ万灯」という派手な花火が奉納される。このからかさ万灯は,国選択・茨城県指定の無形民俗文化財となっている。
新型コロナの影響により奉納されない年が続いていたけれども,2023年8月には4年ぶりに再開された。当時の報道によると,それほど広いとは言えない境内に1万人もの見物客が参集したとのこと。
境内には,多数の境内社(石祠)や石碑等がある。それらの石材の中には古墳由来の石材ではないかと疑われるものが含まれている。
鳥居
社号標
からかさ万灯の地碑
鷲神社の拝殿
鷲神社拝殿正面の彫刻
鷲神社の本殿
同上
鷲神社の社殿側面
鷲神社再建竣功記念碑
境内社(天満宮)の鳥居
境内社(天満宮)
境内社(天満宮)の説明板
境内社(八坂神社)
境内社(八幡宮)
境内社(稲荷神社?)
境内に並ぶ石祠など
大巳貴命など
境内に並ぶ石碑(供養塔?)
古い石祠,供養塔,道祖神など
常夜灯
大師堂
御詠歌の額
からかさ万灯の際に使用される屋台など
土浦市大畑田園都市センター
旧惣持院(現神宮寺)の境内地跡?
鷲神社鎮座地付近から見える景色
茨城県教育委員会:からかさ万灯
土浦市:からかさ万灯パンフレット
茨城見聞録:大畑鷲神社のからかさ万灯
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