コウヤツリアブ
2024年7月17日のことだが，つくば植物園（茨城県つくば市天久保）を訪問し，2時間ほど散策した。
園内の岩礫地植物（山地性）の区画を散策中，コウヤツリアブ（Anthrax aygulus）を見た。このときは，石の上などにとまってくれたので，どうにか写真を撮ることができた。普段は，見かけてもすぐに飛び去ってしまうので，なかなか写真撮影できない。
一般に，コウヤツリアブは，ドロバチの仲間などの幼虫に寄生して成長するとされている。
ドロバチの仲間は，狩人蜂であり，コガネムシ等の他の昆虫の幼虫を捕獲して産卵し，生まれた幼虫は産卵された幼虫を食べて成長する寄生者なので，寄生者に対して二重に寄生するという意味で，攻撃力によるのではなく，より巧妙な生存戦略によって生態系の上位に位置することに成功している奇妙な動物種として理解できるかもしれない。
国立科学博物館筑波実験植物園（つくば植物園）
虫ナビ：コウヤツリアブ
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