ハッカの花とコモンツチバチ
2024年7月17日のことだが,つくば植物園(茨城県つくば市天久保)を訪問した。
園内の砂礫地植物(海岸性)の区画内に植栽されているハッカの花にはしばしばツチバチの仲間がやってくる。
この訪問の際にも複数の種類のツチバチの仲間を視認できたのだが,その中でコモンツチバチ(Scolia decorata ventralis)のオスに注目して写真を撮った。
コモンツチバチは,胸部背板前方と腹部背面に黄斑がある。
コモンツチバチのオスとメスとでは,触角の長さと腹部の黄斑の特徴が異なる。
胸部背板前方(翅の付け根よりも前)にある黄斑には相当大きな幅の個体差があるようで,左右2個の斑紋が明確に対になっているタイプのものから全く斑紋がないように見えるタイプのものまである。
コモンツチバチのオスとメスとでは,触角の長さと腹部の黄斑の特徴が異なる。
胸部背板前方(翅の付け根よりも前)にある黄斑には相当大きな幅の個体差があるようで,左右2個の斑紋が明確に対になっているタイプのものから全く斑紋がないように見えるタイプのものまである。
コモンツチバチは,海浜性の昆虫とされている。それゆえ,つくば植物園の園内では砂礫地(海浜性)の区画で見つけることができるのだろう。
ところで,コモンツチバチのメスは,ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)などの幼虫を捕獲して産卵する狩人蜂として知られている。これに対し,オスの生態についてはあまりよくわからない。
今回撮影した写真を整理していたところ,アブラムシのような小動物を捕食中のように見える状態が撮影されているものが1枚あった(1枚目の写真)。そのような状態だということは,撮影時点では気づかなかった。
もしこの写真が捕食中のものということで正しいとすれば,コモンツチバチのオスは,肉食性であり,植物の花などについているアブラムシのような小動物を捕らえて食べてしまう益虫であるということになりそうだ。
平群庵昆虫写真館:コモンツチバチ
昆虫エクスプローラ:コモンツチバチ
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