旭市岩井:龍福寺
過日,岩井滝不動とも呼ばれる真言宗智山派・仙瀧山龍生院龍福寺(千葉県旭市岩井)を参拝した。本尊は,不動明王。
千葉縣海上郡教育會編『千葉縣海上郡誌』(大正6年・復刻版昭和60年)の1043~1046頁によれば,龍福寺は,延暦7年(788年)に弘法大師が東国巡錫の折,立木を伐採して不動明王像などをつくり安置したのが始まりの寺院とされている。
『千葉縣海上郡誌』の1044頁によれば,本堂は寛政6年(1794年)に再建された建物,大師堂は天明8年(1788年)に建立された建物,観音堂は文化2年(1805年)に建立された建物,楼門は大正5年(1916年)に改築された建物とのこと。
境内には47の滝があるということになっているが,現時点において拝見可能な滝は限られている。近くまで接近可能な滝には倶利迦羅龍王が祀られている。
『千葉縣海上郡誌』の1044頁によれば,大きな滝には,大瀧,六根の瀧,遍照の瀧,来迎の瀧,獨古の瀧,秘密の瀧,女人の瀧,大師の瀧,金剛の瀧等の名称が付されていたようだ。
龍福寺の境内地には貴重な自然が残されているため,「龍福寺の森」として千葉県指定の天然記念物となっている。参道入口には岩井の堰(千葉県旭市清滝)という溜池がある。
龍福寺の御厨子・須弥檀・前机は,旭市指定の有形文化財となっている。
龍福寺が管理する岩井南墓地内には「大坂夏の陣 戦死者墓石」があるとされ,旭市の有形文化財に指定されている。ただし,まだ実見していないので,現存の有無を含め,その詳細に関しては不詳。
参道入口にある不動道碑
参道
石段
境内案内図
仁王門正面
仁王門側面
本堂の方から見た仁王門
本堂(不動堂)
本堂の彫刻(一部)
本堂の彫刻(一部)
大日殿
石塔
鬼瓦と狛犬
手水
不動明王?
西國供養塔
修行大師像
観音堂
頌徳碑
滝
奥の院に至るトンネル入口
四国霊場寫し
滝
滝と倶利迦羅龍王
滝
滝の倶利迦羅龍王
奥の院(大師堂)前の石段
奥の院(大師堂)
大師堂脇にある供養塔など
岩窟跡?
奥の院(大師堂)の方から見たトンネル
天然記念物碑
文化財の説明板
千葉県立中央博物館デジタルミュージアム:瀧山龍福寺境内全図
千葉県教育委員会:龍福寺の森
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