戦場ヶ原のオニノヤガラ
昨日(2024年7月20日),戦場ヶ原(栃木県日光市中宮祠)を訪問した。赤沼駐車場からゆっくりと歩きながら進み,青木橋付近に到達したところで雲が広がりポツポツと雨粒が降ってきたので,引き返すことにした。
既に十分に老人なので雨天の中で動けなくなってしまったのでは大勢の方々に迷惑をかけてしまうことになる。それゆえ,早目に撤退。
それでも,約2時間半ほどの間にかなり多種類の動植物を観察できた。幸運だったと思う。
木道脇でオニノヤガラ(Gastrodia elata)を見ることができた。
2005年に戦場ヶ原を訪問した際,オニノヤガラという植物の存在を始めて知り,勉強しながらその生態を理解するようになって以来,野生のラン科植物にのめり込むことになった。
なお,オニノヤガラには赤茶色~黄褐色の花を咲かせるタイプのものと緑色の花を咲かせるタイプのものがあり,後者は,「青天麻」とも呼ばれる。戦場ヶ原で見られるオニノヤガラは,青天麻タイプのものだけのようだ。
オニノヤガラは,ナラタケの仲間を共生菌としているとされている。中国では,生薬(中薬・漢方薬)の原料として,(非常に特殊な方法で)大量に栽培されていると聞いたことがある。
野の花賛花:アオテンマ(青天麻)
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